『それいいな!』の山道具

    ~ 登山人生でめぐり会えた全ての道具たちに捧ぐ ~

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    もう一度考えてみよう

    おぉ?
    今回は『山道具』から外れたうんちくだな。
    どーしよう。
    ま、いっか。
    人のお役にたてると言う事で。

    んー、6~7年?もっと前かな?
    10月下旬に某阿弥陀岳南稜を登っていた時のこと。
    元々天気予報からしてよろしくなく、青ナギから途切れ途切れに見える上部は白くなっている。P1手前からはみぞれ混じりとなった。
    あ~あ。
    これからエビの尻尾っぽくなったP3を登って、頂上を越えて中央稜を下るのかーと思うと、一気にテンションダウン。
    う~~。30分ほど悩んで・・・帰ろ。


    帰路にて撮影。P1より下なのは確か。
    木々が軽く氷結してるでしょ。


    ・・・チンタラチンタラ下って、立場岳を下り始めた辺りで、下から7~8人の熟年(老年)グループが。
    どう見てもメンバーは慣れた足運びではない。しかも時間は10時位。テン泊っぽいザックの大きさでもない。
    『登りました?』と問いかけられ『引き返しました』と答えました。
    『これから行くんですか?』と尋ねたら、行くとのこと。
    『止めといた方が・・・』の表情の私に、一人のおばさんが
    『○○先生がいるのよ!』『登山歴ウン十年の大ベテランなんだから!』と。
    その何たら先生に『超ドヤ顔』をされてしまいました。
    『あ、そうでしたか』『それは失礼しました。お気を付けて』とその場を後にしました。

    あの調子だと何時に頂上に着くんだろう?
    んー。
    一番近い行者小屋でも間違いなく暗くなってるだろうなー。
    何も無けりゃいいけどなー。
    などと思いつつ帰路につきました。
    ニュースになって無かったので、彼らは無事だったのでしょう。

    『あのデカイの、この程度で引き返して、肝っ玉パチンコ玉くらいでやんの』

    なーんて言われてるんだろうな。
    あ~あ。
    ま、いっか。

    では、ここでうんちくを。
    本当の大ベテランはあの天気で、あのメンバーでは上に行きません。
    たとえ好天であったとしても、10時に立場岳手前を歩いているなんてこともあり得ません。
    一番の問題は、今回何も起こらなかったことで、メンバーが『あのレベルのルートは、あの天気であの時間でOK』と言う『間違った経験値』を得たと言う事です。
    その経験値を今後の山行に用いれば、いつか大きな事故を引き起こしかねません。
    ニュースの遭難事故の報道で『登山歴○十年のベテラン・・・』と言うセリフを良く聞きますが、『本当のベテランがあの天気の中を行くだろうか?』と疑問に思う事もしばしばですよね。

    私が悪天候で引き返す時に、すれ違う人たちから
    『せっかく来たから』
    という言葉をよく聞きます。
    『命と予定』どっちが大切なんでしょう?
    最悪、自分やメンバーが命を失う事。
    それに、救助なり収容なりに来てくださる救助隊員方の命を危険にさらすことを考えれば、どのような行動をとるべきかおのずと判断できると思います。

    救助隊員の方々・・・
    ヘリからワイヤーで宙吊り状態で救助に向かわれています。(最近この方法はダメになったらしい)
    口もきけないほど『ヒーハー』で現場に駆け付けられています。
    あなた方は『勇者』です。
    あなた方がいらっしゃるからこそ、私たちが安心して山を楽しめるのです。

    ありがとうございます。

    必読!『ツェルトザックを見直せ
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    | ☆ ~死にたくなければ~ ☆ | 22:10 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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