『それいいな!』の山道具

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    Light & Easy Shelter Dx - L&Eシェルター・デラックス ~使用レポ

    えええ~っと。
    以前『ウルトラライト登山についてのうんちく』で『そのうち』なんて言ってたら、
    1年が経ちそうになってしまいました。
    こりゃまずいと思ったのと、そろそろこう言った『ウルトラライト・シェルター系』が活躍する季節に突入すると言うことでレビューをしようと思った次第でございます。
    はい。

    L&E-Shelter Dx04
    じゃん!


    お題の通り、実際ツェルトより簡単に張れます。

    何回か使ってみて、概要がつかめて来ましたので、良かった点、んーな点を上げてみたいと思います。

    まず最初に頭に置いておいて欲しいことは、このシェルターは『わずか360g』であると言うことです。

    以前『ウルトラライト登山についてのうんちく』にいただいた、ブロ友の『bp-hiroさん』からのコメントに

    まあ、軽量化は快適さとトレードオフですから、
    どこをトレードするかがポイントでしょうね(^_−)−☆

    まさにその通りです。

    軽量化のトレードオフを簡易シェルター的に言うと、

    その1パターン: 生地を薄くする
    結果: 強度が落ちる、耐水圧が下がる、透け透けになる

    その2パターン: 生地を使う部分を少なくする
    結果: 室内が狭くなる → 生活しにくくなる

    この辺を勘違いして、トレード無しで軽さだけ求めようとしても土台無理な話です。
    ですが、理解できない人が多いようですね。
    将来的に『夢の新素材』が開発されるまでは、この『L&E-Shelter』や、さらに機能と居住空間を削った『ストックシェルター』が、現時点での限界なのではないでしょうか。

    そう言うことで、このシェルターでのトレードオフの部分は『居住』と言うことでしょうね。
    図体の大きい私はもちろんのことですが、他の方のレポでもやっぱりそのようです。
    あぐらでも猫背になってしまいますので、雨の日の食事は窮屈です。
    最後はお行儀悪く、横向きに寝そべって食べました。
    ちなみにツェルトでは、入口と床の隙間や、床のつなぎ目からビシバシ侵入してくる水との戦いになるし、そうなると飯どころの話では無くなって来るので、窮屈なくらいはそれとは比べれば大マシです。

    頭から中に入ると中で回転しづらいので、入る時は足側からミノムシのように入ります。
    着替えは寝そべった状態でモソモソやります。

    ニーモ・ゴーゴー
    ちょっと似た感じのソロシェルターに『NEMO Gogo - ニーモ・ゴーゴー』ってのがあります。
    これは寝るだけで座って飯は食えませんね。
    さらにミノムシ状生活。

    では、結露について。
    ここはみなさんの最も知りたいところでしょう。
    先に結論を言うと、したりしなかったりです。
    このシェルターの生地は『PU(ポリウレタン)コーティング』のナイロンです。
    ファイントラック・ツェルト、アライテント・ツェルト、ストックシェルターなどと同じです。
    ですので、結露に関しての内容は『これらすべて』について述べていると思っていただいて結構です。

    『した』状況で申しますと、雨、ガスなどで『湿度が高い』状況の時です。
    単純にイメージしてみてください。
    内側の湿度100%、外側の湿度100%では『透湿』しようがありません。
    PUコーティングの『透湿』が上手く働くのは、外側の湿度が低く内外で差がある時です。

    L&E-Shelter Dx05
    面白い写真。
    ガスガスの夜でした。風上側(左)が結露。
    風下側でガスの影響が少なかった方の壁はうっすらしか見られません。

    『しなかった』状況は、晴天の時。風があれば尚良しですね。
    換気と透湿生地の両方がいい形で機能する条件ですね。

    ちなみに『する』と思っていてしなかった状況。
    晴れてましたが12月頭でしたので、すると踏んでましたが意外にしませんでした。
    なぜ『する』と踏んでいたかと言うと、内外の気温差ですね。冬場の窓の結露と同じ原理です。
    でもこのシェルターは『換気システム』が良くできています。
    足元から吸気して、湿気のたまりやすい天井部分を通って頭側から放出されます。
    そう言うことで湿気が上手く外に放出され、功を奏した形ですね。

    文句を先に書いてまいりましたが、ここらで気に入っているところを書きたいと思います。

    まず『雨』対策。
    この『L&E-Shelter』の耐水圧は1700mmです。
    ファイントラックのツェルトシリーズ、ヘリテイジのツェルト・シェルターシリーズが1000mm。
    モンベルのU.L.ドームシェルターは何と600mmしかありません。
    まあ、雨降りだとどうしても結露してしまうので多少濡れてはしまいますけど、
    水が浸入して来る度合いは他のシェルターより少ないでしょうね。
    私は処理はしてませんが、縫い目にシームテープを貼って、外面に撥水スプレー(フッ素系)を施しておくとより安心だと思います。

    L&E-Shelter Dx06
    メッシュ付き換気口。
    換気口中央のコードがテンションコードで、これを引くことで前室の幕がピンとなる。
    ただ、ゆるい方が何かとやりやすいので、風が強い日以外はゆるい方がいいと思う。

    L&E-Shelter Dx07
    奥まってて見にくいですが、足元にザックでお尻から上はエバニューのULマット。
    シュラフはモンベルのバロウバッグ#5。
    手前の赤い?マットは必需品。
    荷物の出し入れの時も、自分が出入りする時も必ず膝をつくので、無いとシェルター内に膝の泥が落ちます。

    先程申したとおり、座っていれば窮屈ですが、横になってしまえば窮屈さは感じません。
    足元は壁に当たるので、結露が予想される時はシュラフカバーをするか覚悟して使うのみです。
    入口の幅は1mあるので、顔や体の横などに物を置くスペースがあるし、
    いやいや・・・、何より『前室』があるので、靴を始め出せる物は全て出します。
    この『前室』。バカになりません。
    ツェルトの時は、ビニール袋に入れているとは言え、泥だらけの靴を中に入れておかなければなりませんでした。
    L&Eシェルターだと、前室に出しておけばいいのです。
    靴だけだとまだまだスペースに余裕があるので他にも出したいものは出せます。

    L&E-Shelter Dx08
    こう言う写真を撮ってなかったのでHPより拝借。

    それと、入口のメッシュドアのおかげで、飛ぶ虫、這う虫とも入りません。
    ツェルトの時ように、ヘッ電めがけて顔に何度も突撃して来る蛾も入りませんので、虫が嫌いな方にとっては嬉しいですね。

    換気も確立されていますので、風のある時は空気の流れが心地良いです。

    ミレー・トリオレ25L04
    登山口にて。今回の装備一式。
    ミレー・トリオレ25に収まった。

    結論。
    以前レポ内で書きました通り、超軽量シェルターの『完成形』的なアイテムです。
    360gの中に、虫対策、換気、前室など、あると嬉しい仕様がしっかり実現されています。
    何よりいいなと思ったのは『『Millet Triolet 25 - ミレー・トリオレ25』でテン泊山行ができると言うことです。
    25Lで泊まりですよ。25L。
    昔では考えられないです。
    んま、これからの季節、ウルトラライトハイキングを目指そうと思う人は、ツェルト泊よりこの『L&Eシェルター』の方が優先順位が上でしょうね。


    ろっくんろーる。

    詳細は『Light & Easy Shelter Dxの公式ページ』にて。











    追記です。

    HPにはストックの長さを120~125cmにとありますが、私は『127cm』にしています。
    この+2cmでかなりピンと張れますよ。
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    | ウルトラライト(軽量化) | 17:43 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

    COMMENT

    目目連先輩、こんにちわ!
    気になってたアイテムのレビュー感謝感激です。

    25Lで泊出来るのは魅力的ですよね。
    私の様に短い時間でのロングトレイルアタックには魅力的。

    ただ物ぐさで重量気にしない私はどうなんだろうw
    疲れたらザック背負ったまま寝そべってしまうので。。。
    エムシェルター被って座ったまま爆睡出来る私は変わり者!?

    やっぱりまだまだ自分のスタイルを確立出来てないようですw
    もう少し模索しながらコレっていうのを追いかけてみます^^
    そんな中での目目連先輩のネタは大変参考になって助かっています。
    いつも本当に有難う御座います!

    | RED EYE | 2016/03/10 10:17 | URL |

    Re: タイトルなし

    RED EYEさん

    毎度どもっす!

    今回はコンパクトさを強調するためにあえて25Lにまとめました。
    その分食料を削ったので、夜中は空腹でのたうちまわりました。(秘)
    本当は30~40Lくらいのザックに余裕を持たせてパッキングするのがおすすめですね。

    テント、ツェルト、ウルトラライトシェルターと一通り経験してご自分のスタイルを作るのがいいと思います。
    それぞれ長所短所ありますからね。

    > そんな中での目目連先輩のネタは大変参考になって助かっています。
    > いつも本当に有難う御座います!

    そう言っていただけるのが何よりの励みです。
    ありがとうございます。
    ただ、調子に乗って散財するのは何とか防止したいです。

    | 目目連 | 2016/03/10 19:13 | URL |

    こんばんわ!!
    テント、ツウェルト、エムシェルターしか知りませんでしたが
    ウルトラライトシェルターって言うのもあるんですね。
    雨が降った場合、ツウェルトより安心なのかな???と!!

    | えれぇこった2号 | 2016/03/10 22:53 | URL | >> EDIT

    Re: タイトルなし

    奥方。

    毎度どもです。

    こう言うウルトラライトシェルターってのは、最近のトレランとかの影響もあって、ここ数年で出始めたジャンルですね。
    一番有名なのは『ストックシェルター』です。
    雨の場合ツェルトよりは水の侵入経路は少ないですね。
    普通の山岳テントのイメージで買っちゃうと、狭さとか色々不自由な面も出て来ますが、hiroさん曰く軽さとのトレードオフの部分ですね。
    360gにしては、かなり良くできたアイテムだと思います。

    | 目目連 | 2016/03/11 09:27 | URL |

    魅力的です

    目目連さん、こんばんわ

    先日は、良きアドバイスありがとうございました。m(__)m
    オススメの「グリベル・エアーテック」は、確かに初心者にオススメのようですね。
    購入を検討してみたいと思います。(^-^)

    さてさて、このツェルトやっぱり良い品ですねぇ~
    前作の四角いやつよりコッチの方が魅力的です。
    特に「虫対策」、「前室」の文字が気になりました。
    換気もそうですが、これらの要素も僕にとって非常に重要です。

    とは言っても、前作のツェルトは1度も使ってないですからねぇ~
    テントだって1回しか使っていませんし。。。(;´д`)
    もったいない・・・もっと山に行かないといけませんね。

    今年は冬装備も欲しいですし、色々と欲しい物がありますから我慢します。
    まずは、今持っているお泊りセットを使いこなせるようにします。

    | オニオン/ | 2016/04/07 00:21 | URL |

    Re: 魅力的です

    オニオン/さん

    毎度どもっす!

    > 特に「虫対策」、「前室」の文字が気になりました。
    > 換気もそうですが、これらの要素も僕にとって非常に重要です。

    虫対策は万全ですね。
    開閉の時以外入ってこれないです。
    前室は前室と呼ぶほどの広さはないですが、簡易シェルターで中が狭いことを考えると非常にありがたいです。

    > 今年は冬装備も欲しいですし、色々と欲しい物がありますから我慢します。
    > まずは、今持っているお泊りセットを使いこなせるようにします。

    そうです!
    欲しいものは次から次へと出て来ますからね。
    私のように散財して、いつも金欠ってことにならないようにしてくださいね。

    | 目目連 | 2016/04/07 17:53 | URL |















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