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    梅雨時にやっておきたいこと ~その3・計画

    ちょっと『うんちく系』ばかりで申し訳ありませんが、これもまた大事なことですので、しっかりと理解して今後の参考にしていただければ幸いですね。
    とは言っても、関東地方は晴ればっかりで、梅雨はどこ行った的な感じですが。

    んーと。
    以前、夏山の注意点はレポしましたので、
    夏山登山について~注意点をいくつか』を参考にして下さい。

    では、今回のお話は『計画』についてです。

    テン場@涸沢

    どこそこの山に行こう!
    とまずは思いつきますね。それからその頂上に至る『ルート』を選ぶことになります。
    ここまでは誰しも同じだと思います。

    次はルート上の『危険因子』を考えます。
    岩場の通過だったり、急な雪渓のトラバースだったりがありますが、こう言ったものはそこに『存在』してるわけで、人間がどうこうできるものではありません。
    よって『なるほど。ふむふむ。』と頭に入れて慎重に行動することで通過するわけで、回避できるわけではありませんね。

    こっからが本題です。
    回避可能な『危険因子』も存在してるわけで、これを回避すべく計画するのがまず最初にやることです。
    たとえば、GWは雪崩ですね。
    雪崩の起きやすい場所を起きやすい時間帯に通らないよう計画します。
    夏であれば『カミナリさま』ですね。
    雷の起きやすい時間帯に、稜線上を歩いていることのないように計画を立てます。
    これらは、私がこのブログで何度も何度も言っている『早立ち』でかなり回避できます。
    夏場で言えば、午後には稜線にモクモク雲が沸き始め、夕方にかけて雷が鳴ったり雨が降りだしたりすることが多いです。

    単純な例をあげてみましょう。
    例えば、午後2時に雷が鳴り、雨が降り出すとします。

    Aさん
    午前4時行動開始 → 10時間安全に行動できます。

    Bさん
    午前8時行動開始 → 6時間安全に行動できます。

    『安全な』行動時間に4時間差が出てしまいます。
    Bさんが10時間行動するためには、4時間もの間、雷雨の中を行動することになります。

    実際も同じで、遅くとも午後2時にはその日の行動を終えるように計画しましょう。
    私はほぼ12時です。早い時は10時です。さらに早い時は8時です。
    雨の中の行動は滑落の危険も増しますし、雷が鳴る場合はさらに怖いです。
    例え雨が降らなくても、翌日に疲労を残さないために、そのくらいで丁度いいのです。
    山の上は会社勤めの時間帯とは違います。

    まあ、他にも『いい景色を見逃す』ことになりますね。
    山頂からの景色も、夏はだいたい日の出から7時くらいまでが綺麗です。
    それ以降は水蒸気でだんだん霞んできます。
    例えばゴタテ(後立山)、特に鹿島槍はガスるのが早いです。
    10時と言えばもうガスがかかることが多いです。
    五竜岳から見る鹿島は圧巻なので、遅くとも7時には頂上にいて感動の景色を見ていただきたいですね。

    ここでちょっと寄り道してカミナリさまのエピソードを。

    3年前かな。
    昼前からゴロゴロと音が響き始めました。
    おい。今日はちょっと早えーなー。
    と思いながら下っていると、雨も降りだし、だんだん音がシャープになり始めました。
    ちょいマズいなと、雨具も着ずに足を速めながら下っていると、高千穂平で7~8人の年配グループが談笑しながら雨具を着ようとしていました。おそらくどっかの山岳会っぽい感じでした。
    私が『カミナリ鳴ってますよ』と言うと、全員『???』な顔で私を見ました。
    言ってもダメだなと判断しましたので、私はそのまま駈け下りました。
    この場合、優先されるのは雨具を着ることより下ることです。
    『バリバリバリ』『ビシーッ』なんて言ってる時は深刻です。
    雨に濡れるより、雷に打たれる方が死ぬ可能性は高いです。
    こう言う時は、何はさておき、とっとと逃げましょう。

    っと。
    結局ひとつだけ強調することになりましたが、私が計画を立てる中で重要視してるのは『危険個所を危険な時間に通らない』ことで終始してます。そのための早立ちです。
    あとはどうにでもなることですからね。

    山、ルート、登山者としてのレベル、人数などなど千差万別ですが、早立ちだけは共通です。

    さてと梅雨明けまでもう少し。
    しっかり計画を練り練りして、楽しい夏山シーズンを満喫しましょう。
    よーし。
    今年は残雪が多めなので綺麗だぞー。


    ろっくんろーる。




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    COMMENT

    私も

    早い時間の登山開始を心がけています。
    時間的な余裕は体力的にも精神的にもいいし、結果的に早く終わった山は下山後に温泉入ったりご飯食べたりに使えばいいと思います。そうするとより楽しい。
    日帰り登山なのであんまりエラソーなことは言えないけど。

    夏の雷、冬の強風は怖いです。
    命にかかわるのはもちろんですが実際恐怖を感じます。
    勝ち目ないも^^
    まあ、風は冬に限ったものではありませんけどね。

    暇な時に計画立てようといつも思うのですが、なかなか立てられません。
    結局直前にバタバタと決めてしまっていつも反省しております。

    | watanabe | 2017/07/12 20:10 | URL |

    Re: 私も

    watanabeさん

    毎度どもっす!

    > 早い時間の登山開始を心がけています。
    > 時間的な余裕は体力的にも精神的にもいいし、結果的に早く終わった山は下山後に温泉入ったりご飯食べたりに使えばいいと思います。そうするとより楽しい。
    > 日帰り登山なのであんまりエラソーなことは言えないけど。

    ですよね。
    そうですよね。
    全く同じ考えです。
    ぜんぜん偉そうではないです。

    私は季節ごとに『行きたい山』を決めておいて、それはある程度時間を掛けて計画しますが、その他の山行は結構ポンポン計画します。
    でも、初めての山とか初めてのルートはちょっとじっくり考えますけどね。
    最近は行きも帰りも何か忘れる(アイテム)のでそれが悩みです。

    | 目目連 | 2017/07/12 20:51 | URL |

    こんばんは、目目連さん!

    さて、今年は雪が多いということで、目目連さんに一つ質問が…(^^;
    実は今年こそ白馬の大雪渓を歩こうと思っているのですが、例年だと軽アイゼンで済むところが、今年は爪の数が多い方がよいと出ているんですよね…。
    なので10本爪くらいのを考えているのですが、使いやすいお勧めメーカーはありますか?
    そして本当は雪渓を下るつもりだったのですが、雪が多いなら登りの方がいいのかなと、ルート変更も検討中です(^^;
    ヤマケイオンラインでは、ピッケルまで用意しろとか言っていて、そんなの持っていないよe-263と困っています…。

    先日の谷川岳の時も、アイゼン・ピッケル必須とか言って、全然そんなことなかったし…もう情報が多すぎて逆にわけわからないです(--;
    そんなこと言われても、目目連さんも困るとは思うのですが、目安と心構えなど伝授してくださると、とても助かりますe-330

    いつも甘えて申し訳ないのですが、よろしくお願いしますm(__)m

    | 悠 | 2017/07/12 23:12 | URL |

    Re: タイトルなし

    悠さん

    毎度どもっす!

    レポ上げてますが、
    私は凍った林道用に土踏まずタイプの4本爪を持っています。
    それ以外は冬用の12本爪を夏でも使います。(バリエーション時のみ)
    半端な爪本数のアイゼンは持っていません。
    白馬の雪渓くらいだとピッケル・アイゼン無しで登下降します。

    アイゼンは12本を一つ持っていて、使う時は夏冬兼用でいいです。
    6本爪とかだと、靴底の真ん中あたりの6割をカバー的な感じなので、
    例えば雪渓が切れたりして、土なり岩なりが出て来た時に歩きにくいです。

    悠さんへのアドバイスとしては、12本+ダブルストックでいいと思います。
    登りで斜度がきつくなってきたら、20センチほど短くして歩いてください。
    逆に斜度のきつい下りでは、10センチほど長くしてください。
    登りでコケることは無いと思いますが、下りでは重心が山側に乗ってへっぴり腰になるとコケるので、最初は怖いと思いますが、頭を突っ込んで前のめりになった方がコケないです。

    雪が多い時期はコケるより怖いのが落石ですので、気をつけてくださいね。
    落石に関しては来週あたりレポを上げますので、そちらをお楽しみに。

    以上ですが、まだ足りないようでしたら遠慮なく質問してくださいね。

    | 目目連 | 2017/07/13 19:58 | URL |

    目目連さんヾ(●´ω`●)こんばんは♪

    早立ちのネタになると、耳が痛いので寝ちゃいそうになりますZzz....(_ _*)・.。*
    最近は遠征で知らない場所が多いので、がんばって4時とかに起きてます(が、1時間くらいボーっとしてる時も┌┛┌┛ズコ!)

    山を始めて3年生の時に、雷に遭って怖い思いをしたので、それ以来は天気が怪しげな時は、森林限界を超える場所には行かないようになりました。

    泊りだと、下山の時間がいらないから、普段よりゆっくりスタートでいいよって人も多いですが、私は普通に出ます。
    単純に、早く小屋に着いてダラダラと酒飲む時間が多い方がいいので・・・
    ダメ人間。゚(゚´Д`゚)゚。
    でも、そんなのんびりした時間が好きなので、これはこれでOKですよね(;´∀`)

    梅雨なのに全然雨が降らなかったけど、今週末はしっかり梅雨っぽいのでつまらないです(´・ω・`)

    | 雪野 | 2017/07/13 23:35 | URL |

    目目連さん

    おはようございます♪
    早立ち。。。。我が家ではなんとも言えません。
    冬場は絶対にヘッテンを付けて登らないです!
    周りが少し見えるようになってから登ってます(^◇^;)
    夏場は早い時間から出発する様にはしてるものの。。。目目連さんの言われる時間に出発出来てないことの方が多いかも!!
    今後は気を付けて、早立ちを心掛けます。

    | えれぇこった2号 | 2017/07/14 09:06 | URL |

    Re: タイトルなし

    雪野さんっ。

    毎度どもっす!

    わたくし、ここんとこ、山時間に合わせるべく4時半起きをしてウォーキングをしております。
    日帰りの時は2時起きなんかですが、まあ、普段の6時起きからに比べれば調整しやすいですね。

    本当に『今日は下るだけ』しかも『すぐ着く』的な時は、ダラダラ用意して8時出勤なんてこともありますが稀ですね。

    > 単純に、早く小屋に着いてダラダラと酒飲む時間が多い方がいいので・・・
    > ダメ人間。゚(゚´Д`゚)゚。

    いやいや。
    次の日のことも考えると、早く小屋なりテン場に着いてダラダラするのが基本です。
    全くダメ人間ではありませんよ。もちOKです。

    そっかー。
    連休の越後は雨予想でしたね。
    こちらは毎日猛暑日近いので疲れます。

    | 目目連 | 2017/07/14 19:24 | URL |

    Re: タイトルなし

    奥方。

    毎度どもっす!

    厳冬期が一番、危険因子と早立ちが結びつかないと言えばつかないですが、バリエーションの場合はヘッ電で出ることが多いです。
    やはり冬は日が短いので、何かの時のことを考えています。

    夏場はやっぱり早立ちがおすすめです。
    雷の心配無しでも、早いと景色が綺麗です。
    三文得した気分になりますよ。

    | 目目連 | 2017/07/14 19:27 | URL |

    目目連さん

    おはようございます♪
    今年の夏場の縦走は早立ちを目標に頑張ります(*^^*)

    素敵な景色に出会えるのが楽しみです♪

    | えれぇこった2号 | 2017/07/16 08:56 | URL |

    Re: タイトルなし

    奥方。

    夏は水蒸気が上がって来るのが時間と共に顕著になるので、
    きっと三文以上の得を得られると思います。

    がんばってください。

    | 目目連 | 2017/07/16 20:09 | URL |

    (^^)
    上で我が家のkakaちゃんが書いてますが..........
    時間は逆算してはいるもののkakaと2人の時はけっこうゆったりした動きしてますねぇ〜
    冬のバリエーションや縦走でもその日の行程が予想上間に合わない時はカモシカ山行もしますが、僕は極力やらずその時間帯で行程を組むようにしてますが、これにはやっぱり経験からくる慣れというか感というか必要になってくるので、最近山を始めた方等は間違いなく早立ちに利点がありますね!
    今月末、前々からの予定で北岳に長野のお友達をプライベートでお連れするんですが、この行程予定は日の出に合わせるのでカモシカ山行です!
    やはり、早起きは三文の徳じゃ無いですがメリットの方が多いですね(^_^)

    | bp-hiro | 2017/07/17 11:23 | URL |

    アイゼン

    こんばんは、目目連さん!
    先日はアドバイス、ありがとうございます(^^

    早速お店に靴を持っていき、あーでもないこーでもないと店員さんと試した結果、PETZLの10本爪を購入しました。
    目目連さんのアドバイスから爪が2本減っちゃいましたが、私の靴との相性がこちらだったので…せっかく教えていただいたのに、すみませんe-330

    今回のアイゼンは3軒、お店を回りました。
    最終的には石井スポーツで買いましたが、好〇山荘やモン〇ルでは、納得いく説明がなかったんですよね…。
    もちろん両店とも、いい店員さんはたくさんいますが、今回のアイゼンに関しては波長が合わなかったです(^^;
    特に好〇では、ピッケル使ったことないのに、何かあっても持ってりゃ本能で何とかしますよと、そんなアバウトな…(--;
    石井スポーツの店員さんは、注意点を明確に教えてくださったので、とても助かりました。

    さて準備も整いましたし、安全を心掛けて出かけたいと思います!
    今日、八方尾根の扇雪渓で滑落事故がありました…本当に気を付けて出かけようと、改めて思う次第です。

    | 悠 | 2017/07/17 20:03 | URL |

    Re: タイトルなし

    bp-hiroさん

    毎度どもっす!

    hiroさんは危険要素などの判断も、何かあった時の対処もしっかりとできる方だと思いますので、大丈夫だと思います。
    でもやっぱり最近山を始めた人には、この時期、私としては超遅めの6時発でもブーがでます。
    先月頭にも、6時発で最後の30分雨に降られたので、いいかーって本来の出発時刻だったら遭わなくて済んだ雨なんだぞーって説明しておきました。
    次は、景色がいいからって釣ってみることにします。
    hiroさんもこれからはお客さんをみることになるので、大変なことが増えそうですね。

    | 目目連 | 2017/07/17 20:43 | URL |

    Re: アイゼン

    悠さん

    私がピッケルを勧めなかったのは、初めて持つ人が滑落停止なんかできっこないからで、店員さんは営業トーク丸出しですね。
    そう言うことで、コケてからどうするかではなく、コケないことと言うことで、ストックのことを書きました。

    12本は本格的に冬山を始める時にでもまたご相談ください。
    私で良ければよろこんでお受けします。

    | 目目連 | 2017/07/17 20:46 | URL |

    質問です

    ザックとテントについての質問です。
    現在私は30年くらい前に購入したゼロポイント65リットルのザックと石井スポーツのテント(ゴア)を持っています。
    ということを前提に、
    1~2泊のテン泊する場合これらのアイテムは使っていいものなのでしょうか?それとも新しいものを購入するべきなのでしょうか?
    新しいものを購入する場合ザックの容量はどのくらいのものを選べばよいのでしょうか?
    テントに関してはお願いだからヒルバーブソウロを買えと言わないでください(笑)
    主観とか戯言でいいのでご意見いただけないでしょうか。

    | watanabe | 2017/07/17 22:06 | URL |

    そうなんですよ!

    連投失礼します、目目連さん!

    >私がピッケルを勧めなかったのは、初めて持つ人が滑落停止なんかできっこないからで、店員さんは営業トーク丸出しですね。
    そうなんです~!e-330
    滑落停止訓練をやったことないって言っているのに、持ってりゃ本能でどうにかするなんて言うから、なんて無責任な!と驚きましたe-263
    こんな無責任なこと言う人から、とてもじゃないけど命を預ける道具なんて、買えませんよね!
    呆れて即、店を出ましたよ(--;

    12本を買う時は、靴から相談に乗っていただけると助かります(笑)
    その時はちゃんと冬山登山の講習を受けて、講習ツアーか山岳ガイドを依頼して、冬山に入ろうと思っています!i-236

    | 悠 | 2017/07/17 22:55 | URL |

    Re: 質問です

    watanabeさん

    毎度どもっす!

    もうバッチリ文句なく両方使えます。
    今は、各々のアイテムが軽量コンパクト化されているので、1~2泊だと65Lは少し大きいかもしれませんが、別にパンパンにする必要はないので、そのままお使いください。
    私も時々35年物のザックを使いますよ。全く平気です。

    ICIのゴアはそのまま冬に使ってる人もざらにいますよ。
    両方大事にこれからもお使いください。

    | 目目連 | 2017/07/18 19:48 | URL |

    Re: そうなんですよ!

    悠さん

    ピッケルは、使えない人が滑落すると、自分の体を刺したりするのでかえって危険だったりします。
    12本、靴、それと今度こそピッケルが必要になるので、ぜひご相談ください。
    ピッケルは身長との兼ね合いがあるので、その時は身長もお忘れなく。

    まずは講習をしっかり受けて、ツアーかガイドだとより安心ですが、黒斑山や八ツの硫黄岳だと人の後をついて行けば、結構大丈夫ですよ。

    | 目目連 | 2017/07/18 19:53 | URL |















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