『それいいな!』の山道具

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    この山にねがいをこめて

    えー。
    この本は先日レポしました『この山なみのこえ』シリーズの群馬県版です。
    群馬県・・・と言えば『谷川岳』です。
    世界一の死者数を出した谷川岳の、遭難ピーク時の様子が書かれています。

    この山にねがいをこめて

    遺体の収容作業の様子、遺体の周りで泣き伏す家族の様子、墓標の前に悲痛な面持ちでたたずむ様子などの写真も載っています。
    今なら出版停止に間違いなく追い込まれそうな『個人情報』も臆することなく書かれています。
    その分、よりリアルで胸を突きます。
    家族の手記には涙が出そうになります。
    重く、重くのしかかって来ます。

    この本には、日本の遭難史史上最も衝撃的な『一ノ倉沢衝立岩宙吊り事件』も、発見から収容まで克明に書かれています。
    宙吊り状態の遺体の写真も、その姿がはっきり分かる写真で掲載されています。




    落下する遺体の様子が映っているので閲覧注意です。

    一ノ倉には数回単独で入っていますが、人影が視界に入って『今日はどちらま・・・』あれ?いないし。
    みたいな経験が、霊感がサッパリ無い私でもあります。
    私の付き合いの少ない知り合いに、私と同じくらいの体格の方がいるのですが、

    『雨の日なんか、旧道を土合に向けて行列になって歩いてんじゃん』
    『男も女も、新しい格好の人も古い格好の人も色々いんじゃん』

    って言ってました。
    私には全く見えませんが。

    ちょっと寒くなる話をしてしまいましたが、どの遭難を見てもその原因となる部分があります。
    その部分もしっかりと書かれているので、しっかりと頭に入れて、自分の山行の戒めにしていただければと思います。

    暗い部分です。誰しも目をそらしたくなる部分です。
    しかし、そのひとりひとりの方がいらっしゃって、今私たちが安全に登れるわけです。
    その思いを持って、一歩一歩を大切に歩きたいと思っています。

    谷川岳
    出発前夜など、他の山に行く時には感じない『妙な緊張』で眠れないこともあります。
    恐ろしくて、家を出る寸前にドタキャンしたことも何度かあります。
    ドアを閉める時に、何故か『無事に帰って来る自分の姿』をしっかりイメージして出発します。

    特別な山です。



    3冊の中では一番入手が難しいでしょう。

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    | 読・み・も・の | 16:45 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑

    COMMENT

    その手の話はちょっと

    谷川岳、ギネスにも載るその不名誉な記録。
    私も一度、一ノ倉を見学に行きましたが、あの時は異様な
    雰囲気に飲まれてしまいましたね。
    それにしも、山には不思議な話が付きまといますが、その
    手の話はちょっと苦手ですね。いつかソロのテン泊縦走を
    したいと思っていますが、そんな理由で、できるかどうか
    不安です(笑)。

    | fugeedash | 2014/04/29 19:11 | URL |

    Re: その手の話はちょっと

    fugeedashさん

    一ノ倉を最初に見た時は感動しました。
    写真で見るよりもずっと、囲まれて覆いかぶさってくる感じがしましたね。
    中はさらに『おぉ!おぉ!おぉ!』って感じでした。

    > いつかソロのテン泊縦走をしたいと思っていますが、
    > そんな理由で、できるかどうか不安です(笑)。

    テン泊は何ともないですよ。
    気にすれば、小さな物音など全てが気になってしまうと思うので、気にしないのが一番ですね。

    | 目目連 | 2014/04/29 20:03 | URL | >> EDIT

    すごい事があったんですね。
    まったく知りませんでした。
    どこの山でも、先人達が築いてくれた安全を我々がしっかり受け継いでいかなければなりませんね。

    霊的な世界をまったく信じてない僕でも、これから谷川岳に行くのを躊躇してしまいます。

    | 桜井さうす | 2014/04/29 21:22 | URL |

    明日、初めての谷川に、単独で行こうと思ってたところなんですi-282
    谷川は混むので、空いてる平日狙いで・・・
    で、いきなりドンピシャな記事で・・・しかも怖いi-262

    谷川のワースト記録は知ってましたが、この記事をしっかり心に焼き付けて、明日はしっかり一歩一歩、歩いてきたいと思います。
    無事に帰って来ますi-199

    | 雪野 | 2014/04/30 18:23 | URL |

    Re: タイトルなし

    桜井さうすさん

    毎度ありがとうございます。

    > どこの山でも、先人達が築いてくれた安全を我々がしっかり受け継いでいかなければなりませんね。

    本当にそう思います。
    命がけで切り開いてくれた道も沢山あります。
    そう言う思いも込めて、入る時と戻って来た時には一礼を欠かさず行いますね。

    躊躇なんてもったいない。
    こんなに素晴らしい山はありません。
    ぜひ色々なコースから登ってみてください。
    何度行っても感動する山ですよ。

    | 目目連 | 2014/04/30 20:01 | URL | >> EDIT

    Re: タイトルなし

    雪野さん

    毎度ありがとうございます。

    > 明日、初めての谷川に、単独で行こうと思ってたところなんです
    > で、いきなりドンピシャな記事で・・・しかも怖い

    あれ!
    最悪のタイミングでゴメンナサイ。

    > 谷川のワースト記録は知ってましたが、この記事をしっかり心に焼き付けて、明日はしっかり一歩一歩、歩いてきたいと思います。
    > 無事に帰って来ます。

    谷川岳は急速に天気が悪化するので、その辺だけは気をつけてください。
    他の山は晴れてても、この山だけは雲がかかっているなんてのはしょっちゅうです。

    大丈夫ですよ。
    レポ楽しみにしてますね。
    行ってらっしゃい!

    | 目目連 | 2014/04/30 20:05 | URL | >> EDIT

    こんばんは。

    谷川岳、ですね。弟の友人も一の倉付近で「足音だけ」とすれ違ったことがあるそうです。このあたりには何か尋常ではないものを感じます。

    一方で、夏の谷川岳の雄大な写真などにも強く惹かれるのも確かです。もう少し精進して、しっかり歩けるようになってから訪れてみたいと思っています。

    | 徒骨亭 | 2014/04/30 22:26 | URL | >> EDIT

    Re: タイトルなし

    徒骨亭さん

    毎度コメントありがとうございます。

    > 一方で、夏の谷川岳の雄大な写真などにも強く惹かれるのも確かです。もう少し精進して、しっかり歩けるようになってから訪れてみたいと思っています。

    6月上旬の梅雨入り前あたりは、新緑と残雪のコントラストが素晴らしく綺麗なので、一ノ倉までハイキングも楽しいと思います。
    天神尾根からだと、無雪期は普通に歩いてもじゅうぶん登れますよ。
    厳剛新道や西黒尾根も普通に登れます。
    新緑の頃に思い切って行ってみてはどうでしょうか。
    最高ですよ。

    | 目目連 | 2014/05/01 19:45 | URL | >> EDIT

    ようやく、この山なみのこえを読み終えたところで次どっちから読もうかなぁ!?
    って思ってたところなんで、こちらから読むのに決まりです(^_^.)

    谷川岳・・・・・・・・・・・・・・

    魅力いっぱいですけど、反面は魔の山ですよね(+_+)
    統計取り出してからでも約800人近い方が命を落とされギネス認定までされてるんですもんね。

    天候変化が日本で一番激しいと言われてて、森林限界が1500m。

    やはり他の山とは一味も二味も違いますね!

    富士登山まではいかないまでも、最近それに近い感覚で入山する人が多いと聞きます。

    2000m無いって事だけを見て、どれだけ気象変化が激しいか!どれだけ地形が複雑か!等はあまり考えずに甘く考え入山する人が多いと知人ガイドから聞きました。

    僕は随分昔に天神平から馬蹄形縦走を一回しただけなんですが、怖い山って印象があるから、なんとなく常に緊張してていつも通り楽しめなかった記憶があります・・・・・・・・・・・・・・・(~_~;)

    でも、又、久し振りに歩いてみたいなぁ~

    | bp-hiro | 2014/05/02 14:25 | URL |

    Re: タイトルなし

    bp-hiroさん

    毎度ありがとうございます。

    > 天候変化が日本で一番激しいと言われてて、森林限界が1500m。
    > やはり他の山とは一味も二味も違いますね!

    他の山はピーカンなのに、この山の山頂付近は雲の中ってのは良く思います。
    ビュービューの中を下って、ある高さまで下ると『あれ?』って収まって、見上げてみると上は雲の中ってこともあります。

    > 2000m無いって事だけを見て、どれだけ気象変化が激しいか!どれだけ地形が複雑か!等はあまり考えずに甘く考え入山する人が多いと知人ガイドから聞きました。

    冬は特に、あと一息のところまで来ていても『な~んか微妙』って思った時は、速攻で下山にかかります。
    それが正解だと思っています。特にこの山は。
    そう言うことで、気持ちが乗らなかったり途切れた時は、出発を取りやめたり、本日はここまでって感じで引き返すことも何度もあります。

    一度、一ノ倉を見てみるといいと思います。
    写真よりもずっと高くて大迫力です。感動します。

    | 目目連 | 2014/05/02 17:06 | URL | >> EDIT

    目目連さん、ただいまですi-185
    無事に戻ってきましたi-199

    アドバイス頂いた様に、本当にお天気がコロコロ変わってi-229
    最後は雷様が山頂に涌いていましたi-282

    出発前日に、この記事を読んでよかったです。
    初心に戻れたような気がして、緊張感を持って歩いて来ました。
    ありがとうございましたi-179

    私のブログに、リンク貼らせて下さいねi-236

    | 雪野 | 2014/05/04 16:59 | URL |

    Re: タイトルなし

    雪野さん

    おかえりなさい。
    木曜は天気予報が微妙だったので、気にかかってました。

    > 出発前日に、この記事を読んでよかったです。
    > 初心に戻れたような気がして、緊張感を持って歩いて来ました。

    最悪のタイミングで読ませちゃったかな?って思ってたので、結果オーライかなって。
    良かったです。

    > 私のブログに、リンク貼らせて下さいね

    お?
    相互コメントしてたので、てっきり済んでいたと思ってました。

    ありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いします。

    | 目目連 | 2014/05/04 19:59 | URL | >> EDIT

    谷川岳

    こんばんは、目目連さん!

    「この山にねがいをこめて」
    私は今、「この山にあふれる誓い」を読んでいます
    「この山なみのこえ」は相手側の手違いにより、まだ入手しておりませんが、近いうちに注文する予定です

    目目蓮さんの言うとおり、今だったら絶対に出版されませんね
    でもその分、生々しさがこれでもかと迫ってきます
    とても重々しいけど、とても考えさせられる本です

    去年の秋、雪が降る前に谷川岳に行きましたが、気象の変化の激しい山でしたね
    天神尾根などは観光地化されてますが、そこから少しでも離れると、一気に空気が引き締まりました

    その時できれば一ノ倉までピストンしようと思っていましたが、風が強く稜線上で煽られたら、と思うと怖くて止めました(^^;
    今思い返しても、正解だったと思います

    …ところで、あの、人影とか足音とか、その…やっぱり…!?e-263
    私も全然霊感とかないのですが、でも霊感ない目目連さんが…え~っ(涙)
    うわ~ん、谷川岳だけは絶対にビバークしないように、普段も気をつけているけど、この山だけは絶対にそんなことにならないようにします!
    えぇ、絶対に!!
    だから私、チキンなんですってば~!!(涙)

    | 悠 | 2014/05/06 01:38 | URL |

    Re: 谷川岳

    悠さん

    毎度ありがとうございます。

    > 去年の秋、雪が降る前に谷川岳に行きましたが、気象の変化の激しい山でしたね
    > その時できれば一ノ倉までピストンしようと思っていましたが、風が強く稜線上で煽られたら、と思うと怖くて止めました(^^;
    > 今思い返しても、正解だったと思います

    正解です。
    この山に限らず、危ないと思った時は引き返すのが正解です。
    またいつでも来れますからね。

    > …ところで、あの、人影とか足音とか、その…やっぱり…!?e-263

    まあ、その時は『気のせい』と言うことで処理しましたので、特に気にはならなかったです。
    気にするとキリが無いので、ん?と思っても『気のせい。気のせい。』と忘れるのが一番です。

    ぜひ、3冊とも読むことをおすすめします。
    『間違いなく』今後の山行に役立つと思います。

    | 目目連 | 2014/05/06 19:30 | URL | >> EDIT















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